2002/10/3
何か女心と秋の空とかいいますが、今さらながら何か脱力していたっつーか一年に何度かは一人暮らしにが全くもって嫌になるスパンが定期的にある。
かれこれ15歳から実家と海を隔てて一人で生活していると、全くもってとにかく目にするものすべて面倒くさく憂鬱を通り越してムカついて来る時がある。
たかだか一人分の料理を作って無駄な生ゴミを出すのは嫌→自炊放棄
どうせ引っ越すんだからモノを増やすのは嫌→インテリアに金を使うのは放棄
CDを増やすのは嫌→MP3化促進
マンガ増やすのは嫌→マンガ喫茶活用
だって頑張ったって誰もサカー選手みたいに抱きついて喜んでくれるわけじゃないしさ、それでも仕事やってかなきゃ食えないしさ、んで、「海辺のカフカ」読みたいけどこんな精神状態で村上春樹モノなんて読んだらますます鬱発生装置が活性化しちまうしさー、
要するにゴメン、なんつーかいいかげん癒されたいわけっすよ!!嫌いな言葉だが。
それとも、やっぱりドイツに魂を置いて来たままなのかもしれない。
とかなんとかいってまた正月あたりの格安航空券を探しまわったりしてるが。
というわけで、色々とネットを離れて静かにしてみた。
その間に見たモノとかはこちら↓
■千年女優
死ぬ程絵がウマい。ラストにスパっと言ったセリフは賛否両論だが冷や水を浴びせる意味で痛快。だってアレこそ女の真理だよ。ネタばらしとも言うけど。あと、私は子供の頃、親に付き合って古い日本映画のビデオよく見てたんで色々と元ネタわかって楽しかった。アニメ映画にしては驚く程の低予算(2億)でここまで小気味よくハイクオリティで作った出来に感心。なんつーか親と一緒に見たいというか見せたい。母は絶対よろこぶだろな。大人にはノスタルジックに、若い観客には久しぶりにスカっとさせる痛快活動写真てカンジ。
■猫の恩返し
それなりにかわいくそれなりに面白いけど、とにかく無難さが抜けない。もっと滅茶苦茶に過激にやって欲しかった。同じ素材をもしガイナックスやら今川作品やら大地作品あたりに放り込んだら、もっと過激でやりたい放題だったろうな、と決してパンチラしないハルを見ながら思うのである。そしてジブリがヒットした故に自ら確立してしまったジブリ=人畜無害という枷くらい若いパワーで滅茶苦茶にする若さが今のジブリには欠けているのでは?そしてよく考えたら宮崎と高畑が一番、滅茶苦茶に好き放題やってる罠に早く気付いて。それから、同時上映のギブリーズは延々と実験映像作品を見せられて苦痛以外の何者でもない。DVDのオマケくらいにしてくれ、頼むから。やるなら楽しませる作品にしろ。色々と物足りない部分もあるがナトル(猫:濱田マリの声の奴)のかわいさで百万倍の付加価値はあるかもしれん。
■About a boy
イギリス人の鬱さ加減とダメダメぶりを表す時の表現力の豊かさに脱帽する映画。
ヒュー・グラントはトホホなスキャンダルもあるがトホホな気分を表す演技力がピカイチかもしんない。何か抜け出したいけど抜け出せないトホホ状態の時の「オレは今日帰ってベッドで眠れるはず」みたいなモノローグはツボにはまった。あと、イギリス英語特有の「I'm
rabbish」「shabby」といったこう、もったいぶった、まわりくどい皮肉に満ちた嘲笑(もしくは自嘲)表現は独特でイイ。しかし字幕はなっちゃん(戸田奈津子)な罠だがそれはある意味二倍楽しめる(ネタとして)。
■世界中がアイラブユー
なんつーかもう爆発だのテロリストだのフルオート斜め撃ちだのミサイルに驚くニコラス・ケイジだのゲーリー・オールドマン爆死シリーズだのもう沢山だ…みたいなくらい鬱な気分だったのでレンタルして来た作品。はっきり言ってウディ・アレンはダメ男を専売特許にして女性客を置き去りにするような所があって好きではなかったが、それなりに癒されそれなりに楽しめた作品。これでもかという俳優陣を嫌味にならずに使い分けているところもさすが。ネタ大好き人のカリスマ、ドリューも出てるよ。しかし劇中のような、世界が愛したリベラルで骨抜きで能天気なニューヨークは今はもういない…今さらながら音楽がイイ。
■ショコラ
雅子様のご愛犬ではありません(って覚えてるかな)
フランスの片田舎に新風を吹き込む、自由な生涯を送る女性の物語。結構、この気ままさがなんとなくイイ雰囲気。なんかホノボノしていいけど、
フランスの片田舎をリアルに再現しフランス人ぽい人で出演者を固めれば固めるほど、なんでコイツらは英語でしゃべっているのかと小一時間(略)
■ドクタードリトル2
相変わらずこのシリーズの英語は小気味よくて聞き取りやすくていいなあ。DVDレンタルだったので英語字幕でお勉強できますた。イタチに向かって"You
are such a weasel!" "Thank you!"
がツボ。動物がいちいち種族によってナマってんのもイイ。ビーバー達を使ったマフィア映画のパロディもツボを押さえていて笑える。
■MIB
ウィルスミス萌えであるにもかかわらず見逃していた一品なのでやっと借りた。レンタルDVDだったが英語音声→吹き替えと二度楽しむほど時間がなかったのが残念。こういったノリのやつは吹き替えの方がおもろかったりするからなー。やっぱウィルスミスは萌え。目がカワイイ。そして「アリ」で北島マヤ級の役者バカ一代さを見せた、おそろしい子でもあるし。ウィルは萌えだし小ネタも盛りだくさんで面白いけど、ヤタラとゴキが出るのは勘弁してくれ。あ…そういえばMIB2見逃した…これもレンタル待ちか…せっかくAMBLINが劇場で楽しめるカメラワークにしてくれてんのになぁ。あと、これもバッチリ映ってるツインタワーが悲しい。
■ドイツネタ
夏にドイツでおみやげに買った20世紀少年3巻がキッカケで日本語版1-3を古本屋で買ったらハマったハマった。すぐさまマンガ喫茶で最新刊までとスピリッツの最近の連載分までを読破。
しかし前にもちらっと書いたが、横文字なのに右トジにしてあるところや、きちんと日本語とページ数を合わせて表紙もほぼ同じにしている所にドイツの丁寧さを感じたよ。ありがとうドイツ!とりあえずネームを見比べてドイツ語勉強してます。そしてなんとか2006年までにミュンヘンで働いてみたい!!いやマジで。ほんとに。サカー抜きにしてもあの自立してりゃ気ままにマジメに生きられる雰囲気に惚れますた。ADSLが普及中でimode系のサービスも普及中なのも確認したし、人材派遣会社も見かけたし。ムリな話ではないだろう。まあ、焦りはしないし何年かかってもいいけど、ボチボチ下見しとこう。それはさておき、「20世紀少年」の続きが気になるっす…!!
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ちなみにコレがドイツ語版20世紀少年三巻。きちんと右とじなのだ。これで反転されたらデッサンがヤバイ作家も安心?
あと、このシーン、「漢字の千と数字の4を間違えて千個のトナーを発注してしまった」と落ち込んでいるシーンなのだがドイツ語版では4個と400個を間違えたことになっている。拡大図はこちら
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■FCバイエルンネタ
うわーん久々にUEFAで一次リーグ突破できるかできないかの瀬戸際だけどそれはそれで鬼のようなスケジュールから抜けれていいではないか。とにかく今年はドイツの王者になることに集中して欲しいような気もするし、レアルには今年もう勝って荷物入れもらったんだし。マイスターシャーレ持ったカーンをリアルタイムで見たいヨ。とかなんとか言ってたら先週のブンデスでFCバイヤンはノイビルのいるレーバークーゼンに今期初の敗北。でもゴール入れて抱きつかれて完全に姿が見えなくなってるノイビルにホノボノしちまった…はっコレがノイビルマジック??敵にまわすとやっかいだなぁ…さぁみんなでノイビろう…あ、いかんいかん!
次回はBochum戦だしブンデスでも激戦がつづくなぁ…つーかあんたらいつ休んでんの?
というような話をサカーネタわかる友達と話してたら
「やっぱバイヤンの連中は2人いるんだよ」
「そうか、じゃあ私が見た練習場のカーンがやたら優しかったのも…」
「そう、優しい方のカーン。で、試合に出るのは怖いほう」
「ちなみにロケは2人同時にケガしちゃってんの」
という結論に相成りました。なにはともあれロケ復活祈願。
ホントに2人いればいいのにというくらい過密日程なんで今度のオクトバーフェストでゆっくり休んでほしいけど、みんな強制参加で牧場の少女カトリみたいなカッコさせられるんだっけ?おつかれさま〜。
■今週(44号)までのジャンプ感想
ガッデム城と「燃えろ燃えろー!」で三週間は笑えるだろっていうのはダメ?
冗談はさておき
・AON
この総合格闘花盛りにプロレスなんてジャンプもブチキレたのかと思ったけど、格闘エッセンスが足りないと思ったらすぐさまバキの廉価版をもってくるたぁ、流石に集英社はマス的思考が抜けないな。「バキ〜子供用〜」がどこまで行くかは技量次第だと思うけどどーも一回目からして打ち切りの匂いというか作者が打ち切りくらった時の安全牌きりまくりなんだもん。まあアレだけ前作で打ち切りくらってればムリもないけど、諸君、私は鮮やかでラディカルで若さの赴くままに暴走がペンにほとばしった見事な打ち切りを望んでいるのだ、もし打ち切りになるならね。全然話変わるけど、K1のボブ・サップって素はすげえイイ人なんだと思うと言ったら友人も同意してくれたよ。なんかカーンと同じニオイを感じるんだよな。ボブ〜応援してるよ。がんばれ。
・ナルト
本編よりもすでにアジア発注くさいニオイをプンプンさせているアニメ版のカットが気になります。やるならアニメ版の忍空ばりのハイクオリティで原作を超えてくれ。それしか原作の破綻を救う術はない。
・ワンピ
たまには休もう。ていうか休んでるし。
・ミスフル
たまには下描きを載せよう。ていうか落ちてるし。
・ジャガー
たまには載せよう。ていうかまた代原載ってるし。
・ハンタ
すげえハジケっぷり…ヒソカが。マジわろた。
「なんだこのヘンタイヤローは?」
そうだった、至極まっとうなツッコミにあらためて納得。
・ヒカ碁
もはや碁のウンチクはワケわからんがまあすごいんだろう
・ボーボボ
忘れたくても忘れられない程練習させられた大地賛唱…
色々とツボをくすぐられてとにかく笑いました。
・ソドブレ
ガッデム城でこのマンガのピークはひとつ超えましたが、ここからまた一泡吹かせてくれる予感…
・いちご
なんだこの(作者の)必死っぷりは。閉店大放出セールを見ているようだ。私は女だが男の喜ぶお色気っていうのは多分こういうのじゃないとは思う。やっぱ女が女々しいと思う程ネチネチジメジメしたエロこそ求められるべきモノだろう。男ってやっぱ往々にして女より女々しいものだよ。(センチメンタル好きというか)。なんというか風俗相手にさえ割り切れないジメジメした気持ちを引きずることができるというか、とにかく割り切れないリピドー。それをマーケット的に「こういうの好きなんやろ、ホラホラ」とスーパーで特売で大量に買ってきてあげてもダメなんだ罠。
・ホイッスル
少年は風になった??もしかして打ち切り伝説を残すつもりなのか?
ていうか打ち切り伝説に刻まれるとしたら今週の作者コメントだろう。
しかしアイシールドは若さのついえた漫画家には読むのツライってのは判る。
・アイシールド
王城のキャプテン萌えっつーか試合前の王城ホワイトナイツの口上は文句なしにカッコイイなあ〜。というかアイシールドって試合開始前の盛り上がりが一番、華だな。
・なんか鈴木央が次号で新連載
…私には見える、また好きなジャンルをやれないカタルシスをやたらとキャラ立ちにぶつけすぎてストーリーが破綻していく鈴木氏の姿がっ…!!まあそうなったらヤングユーあたりでおもいっきりやったらバカウケ大ヒット少女漫画が描ける能力あると思うんだけどな、とにかく古き良き時代のりぼん系少女漫画を描けるのは今やこの人だけのような気がするし。(今からそんな先回りの予想してどうする)
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■注釈
■癒される
「癒される前に癒したか?他力本願やってんじゃねーよ」と言ってしまった手前、私があまりこの言葉を使ってはならない制約と誓約な罠。
■ドイツに置いてきた
本当言うと8月に魂吸われたままなんだよ。どっか修行に行かなきゃ悟りを開けないよ(?)
■千年女優
「パーフェクトブルー」などで有名な今敏監督の新作アニメ映画。日本映画史をパロりながら綴る女優の物語。
■宮崎が一番過激
だっていきなり一万年後の世界で美少女が蟲と交信!「人がゴミのようだ〜」「飛べない豚はただの豚だ」異世界で少女がお風呂やさんで強制労働!これをカゲキと言わずなんとしよう。高畑も同様。やっぱり最強はトトロとホタルの墓が同時上映だった事実。
■もしもガイナックスが
猫の恩返しをやるとしたら、ハルは乳揺れパンチラしまくって異様なカメラアングルで動きまくり、猫の国は過激なメカギミックで一杯で最後は大爆発の連続シーンでカタルシスを呼び起こし猫型エヴァを出して自嘲ギャグでシメ。
■20世紀少年
いつのまにやら続きが気になるマンガ専門職人になってしまった感のある浦沢直樹氏がスピリッツで連載しているマンガ。少年時代に考えた「世界の破滅」のシナリオを実行する謎の人物「ともだち」を巡る物語。
■荷物入れ
2ちゃんねるで言われている、レアルマドリード100周年記念の不思議なカゴの形をしたトロフィーの通称。雰囲気よまずに勝ってコレをもらったバイエルンはコレの呪いを受けた??と誰かレスをしていて納得(するな)
■ノイビル
ワールドカップでも活躍したドイツの誇るFWの一人…だがそれよりも恐ろしいのはその小人のようなほのぼのとした風貌は敵味方問わずほのぼのさせてしまう点。190センチがゴロゴロいるドイツなのでみんなからかわいがられているおチビちゃん。2ちゃんでも「ノイビる」という名語が生まれたほどのほのぼの君。
■2人いる
2人いるってゆーか2人要るほどの過密日程。練習、練習、UEFA、ブンデス、親善試合、国際試合、DFB杯…代表も兼ねてる選手はそら疲れるわ。でもドイツ人ってイタリアみたいにあからさまに顔に出さないから疲れてんのかどうなのかわからん…けど過密日程をこなすのがドイツの十八番。なぜなら怖いキャプテンが見張っているからかも…
■ロケ
ロケ・サンタクルス。パラグアイ代表でもあり、バイエルンミュンヘンの選手でもある。ケガで療養中。チラベルトとカーンという二大キャプテンを行き来する幸せ者。(本人は疲れるかもしれんが…)
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