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2002/7/24

また風邪ひいちまった…
さらに追い討ちをかけるように
部屋にゴのつく害虫が出現し、即行抹殺したが一日中鬱。夏場は厳重警戒の上に清潔にしているっていうのに、去年もシンガポールに住んでいた時でさえも出くわさずに済んでいたのになんでヤツらはドコへ逃げても出会ってしまうんだ。そこで私は夏場は自炊を一切せずにナマゴミを出さないプロジェクトを発動させることにした。…はあ、どこかゴのつく害虫のいない国があったらそれこそ私にとっては「約束の地」だよ。…たいていの人々はあの害虫がキライなはずだが、私もとにかくトラウマになっていて死ぬ程嫌いである。

それは私が7才の時、ジャカルタに一家で転勤になった時のこと。ホテルから借家に移り住んだ一日目に我々一家がやったことは大ゴ(略)駆除作戦であった…なまじ暑いし衛生環境も昔の発展途上国だけに劣悪ということで、空家になっている物件はとにかく奴らの格好の繁殖地になっているのだ。…日本から持って来た大量のゴ(略)ホイホイと殺虫剤を各々持ち、旅の疲れもそこそこに我々一家は必死で駆除を行った…その時の記憶を………マインドアサシンしてくれーーーーーーー!!!!!!(今でも思い出すだけで絶叫しそうだ)
…というわけでとにかく死ぬ程連中が大嫌いなのだ。殺虫剤のCMでさえ顔をそむけるかチャンネル変えるほどだ。以上夏場のホラー劇場でした。

そんなわけで夏のミュンヘン国外逃亡計画は正解だったかもしれん。くそーなんとかベ×リッツ外語学院(日本の語学学校系では勝手に一番信頼性高そうと思っている)にでも通ってドイツのネットストリーミングたれ流して、ドイツ語覚えて国外逃亡長期化も真剣に考えた方がいいかも。(そこまで思いつめるか)まあゴ(略)問題はともかく、とにかく熱帯地域はここは不思議の国かと思うようなけったいな生物がゴマンといるのが嫌な所だ。以下私が実際に熱帯もしくはアジアで見た不思議な生物の例。

■日本の10倍以上はあろうかという大きさのカタツムリ(多くはマキガイで毒毒しいドクマイマイのなかま)←こういうのしかいない。日本みたいなカワイイかたつむりはいなかった…むこうのガーデニングは命がけ。(雨期になると大量に…こんなデカブツが庭の蔦などに…)

■普通に庭や舗道に飛び出すカメレオン(シンガポール産)

■あまりにも愛嬌のない熱帯生息のアカリス(シンガポール産)

■スクールバスに普通に止まっている直径30センチ強の世界最大級の蛾(インドネシア産)

■普通に同級生が裏の校庭でつかまえて来る世界最大級のカブトムシ(インドネシア産)

■校庭に普通に巣を作っているコブラ一家(駆除するまでの間、校庭使用禁止)(シンガポール産)

■普通に配られる「裏の空き地の毒ヘビ(特にグリーンスネイク)に気をつけよう!」のプリント
(シンガポール産)

■普通にリゾート地にいるコモドドラゴンかムカシトカゲの仲間(インドネシアのリゾート無人島産)
(具体的にはワニくらいのデカさのあるトカゲ。色は茶色だったけど保護色??今でもあれは何だったのか特定できない)

■普通に郊外の島に大量にいるカブトガニ(シンガポール産)

■普通に「羽虫と蛾が大量発生につき警戒されたし」と報道する地元新聞(その年は地獄だった)

■普通に遠足に行った公園の奥のジャングルで聞こえて来る銃声(軍隊演習中)

■普通に庭にいたエリマキトカゲ(のなかま)の写真を撮影して来る科学部員男子。(シンガポール産)

■ネコかと思う程デカイドブネズミ(インドネシア産)

■市場で普通に売っている生きたウサギやヤギやニワトリ→それを食べるのが可哀想だからとペットにしちゃって庭にヤギやニワトリやウサギのいるインドネシア在住日本人家庭

■工業団地以外何もないインドネシア領の孤島で単身赴任中の日本人おじさんの楽しみは現地スタッフと一緒に生きたニワトリを市場で買ってシメて、シメたてを食すこと

■早朝の市場などに行くと、イキのいい中国人のおっさんが生きたブタをその場でシメてくれます

■シメたてのニワトリ(姿そのまんま)を山ほどバイクにくくりつけて市場に向かうアナーキーでワイルドな台湾のおっさん

■カップラーメンの容器を食い破るほどの強靱なアゴを持つアリ(熱帯全域の住宅に生息)

■もちろん、バスケットの中にサンドイッチを(ラップに巻いても)入れるなどというしゃれたことをしてもアリにやられる。

■激しい雨の後、タマゴを抱えて家の中を民族大移動のアリ→せん滅→悪夢

■うちの愛犬(故犬)の寿命を確実に縮めた巨大ダニ(取っても取ってもきりがない)

■デング熱やマラリヤなど、蚊の媒介する伝染病が多いため、ボウフラの発生源になるような水たまりなどを作ると罰金もしくは禁固刑(シンガポール産)

…とりあえず色々なへんなもん見たなあ。よく男の旅行者は「ワイルドで汚いところほど旅しがいがある」ってゆーけどさ、そういう所に旅行目的でなく行った身としては「おめでてーなあ…」って思ったりする。疲れるって。ホントに。こういうところが男とは相容れないところかもしれんなあ。…とりあえず、何故か伝染病にも肝炎にもチフスにも食中毒にもやられなかった私のカラダはどうなってるんだろ。予防摂取は確かマラリヤとコレラと破傷風しかしなかったはずなんだが…まあ一度、インドネシアに移住したての頃に一家全員が重度のとびひにやられてヤバかったくらいか。しかし、よく冒険好きの旅行者は平気で屋台などの食い物を食しておるがやめた方がいい。免疫の無い旅行者は食中毒などに特にやられやすい。(特にタイ、インドネシアあたりの屋台は今現在においても厳重注意。)特に、卵は半熟の目玉焼でも要注意。卵は東南アジアでは生で食べられない。(食べる習慣もない)インドネシア、マレーシアなどでは目玉焼きでさえ油の中に卵を沈めて揚げる調理法をとっているほど、加熱に念を入れる。スキヤキを(現地の)生卵で食べるなど言語道断。O-157や肝炎の格好の餌食になる。熱帯地域に旅行に行かれる方はそこんとこお気をつけて〜。

…旅行者といえば、最近どっかの会社がやった統計で一番態度のいい観光客はドイツ人、ワーストはイギリス人、日本人は3位、という結果が出たらしいが、ドイツ人はともかくマジメというか結構なじむのが早い印象があるので納得いくなあ。なんかワールドカップ中も日本語ペラペラの在日ドイツ人の多さにビックリしたっす。で、ワーストのイギリス人とかも「そこまで土着にならなくてもいいのに…」ってくらいハッスルして溶け込もうとしてる印象があるんだけどな。まあちょっとハリキリすぎて空回りしてる面もあるけど。

でだ、衛生面で「日本でよかったぁ」などと言ってる場合でもない。とにかく日本の不衛生大問題点はオヤジの痰吐きである。なぜ男は日本に限らず痰を道に吐きたがるのか!!どう考えたって汚ねえだろ!そういやシンガポールでは痰を道ばたに吐くと罰金っていう法律があるが、それでも防ぎきれてない。(もともと公共心が薄いので法律でも作らないと誰も自制してくんないのだ)おかげで、どんなに重い荷物でも駅のホームに直に置きたくない。私は勝手だが食事中にスパスパ断りもなしに煙草を吸う奴と道端に痰を吐く者は人間的に信用しないことにしているくらいだ。いや、超個人的な意見であるが。やっぱ昔によくあったような「痰つぼ」を復活させるしかないようだな、道端3メートルおきぐらいに密閉式で。…というわけでオヤジ痰対策を真剣に考えてくれる人に投票しようかな。(冗談ですよ!!)

…これまでに私が提案した投票しうる理想的政治家
・野望がこちらのメリットとかみあいそうな悪人ヅラか宇宙人ヅラ
・オヤジ痰対策を真剣に考えてくれる人

…激しくいいかげんだ…というより他に問題にすることが山ほどあるだろうが〜でもあんまし政治的なこと書くのは趣味じゃないのでやめとく

そんなわけで話は変わりますが

■ジャンプ34号

…いや、ハンタがこうも連載が無事に掲載されてるのを見るとまさか休載中に描きダメして掲載→コミケの準備は万端!ってことなんじゃないかと疑心暗鬼に。夏の冨樫せんせ〜は常に慎重に観察するように(違)

.ワンピース…確かに空を飛んでいる…しかしもっと海で沢山やるべきことがあるんじゃないかと小一時間(略)まさかポーネグリフに記された古代兵器「プルトン」がこのお空の上にあるとかいうラピュタ展開になったらいくら私が甘いワンピサポだからって「はっはっはーどこへ行こうというのかねー」って批判しちゃうぞお★

.テニス…時を駆ける男、剛せんせーはウィンブルドンは見ていたのかな?つーかワールドカップのウラでフレンチオープン(だっけ?まあともかくグランドスラムのひとつ)やってたのにそれに行かずにどうする!しかしウィリアムズ姉妹ってすげーな。まさに世界を巻き込んだ姉妹喧嘩。

・ホイッスル…まさに今回のワールドカップのためにここまで首の皮一枚の危機を何度も通り抜けてでも連載を続けていたであろう樋口せんせーは燃えつき症候群に突入したと思われるこのごろ。しかしやっぱしつこいようだが将がPKをわざとはずしたエピソードははっきり言って今でも(今だからこそ)ゆるせん!このマンガ読んでる奴の中にマジで将来の日本代表になる奴がいるかもしんないのに!(いやマジで!ホイッスル単体はともかくジャンプなんだから)そいつがタルイ正義感のためにPKをはずすような決断をしたとしたら…(震撼)

・ナンバー10…ワールドカップ中、韓国問題のトラウマをまさかキユの漫画で癒される日が来ようとは正直夢にも思わなかった……「優しい漫画が好き」その言葉に偽りはなかったことが今判明した!(前作は優しくなかったが、作風もコメントも)あ、あの言葉はコレの予言だったんだー!!「な、なんだってキバヤシーーー!!」(続きません)
ところで心配なのは少年時代が長過ぎると「翔の伝説」展開が予想される点。

…と、ここまでが、今週号を読まずに打った感想。で、今週号見てびっくり!打切りですか!!まさかこんなに早く「翔の伝説」シンドロームに陥ったとは!!!いくらなんでも惨いな…試合らしい試合もせずに10週打切り。切りグセがついちまったのか?せっかくレアルマドリッドとか登場して世界プロサッカーな世界が開けそうだったのに。まあ、この時期に色々と少年誌が便乗してサッカーものをやりはじめたけど、かえって逆効果だった点は否めない。だって本物の世界サッカーの方がマンガ顔負けのドラマを展開しているんだもん。今回のワールドカップでみんなそれを知ってしまった。だからといって伝記マンガも白けるしな。

・ところでなんだか日本代表のサカーは実世界でも漫画界でもどっちかっつーと南米寄りですね。でもとるしぇー監督でせっかく根付いた欧州サカー(不思議アレンジ風味)も捨てたら勿体ないと思うっつーかワタシ、プレミアとかの露骨なほどスパスパと規則正しいパスまわしとフォーメーションが好きなんだけど。あと、ドイツとか。つうか今回のドイツ代表は監督からチーム全員に到るまでおいしすぎるキャラだった…なんかどんどん深みにはまっていってるんですけど、みんな面白過ぎて。ところでドイツの黒い弾丸アサモアくんは心臓病の三杉くん体質だとどっかで聞いたが本当なのだろうか。ちと心配です。(と思ってグーグル検索してみたらかなり重体だったこともあったが今は持ち直しているらしい??)

.アイシールド21
アメフトですか。栗頭がかわいいじゃないか。主人公はあんまり好きになれない。アメフトだったらもっと元からガタイのいい奴つれて来てよ。いくらなんでもヒヨワな僕がめきめき筋力アップでギャルにモテモテ展開ってアメフトに関しては無理ありすぎだろ…不器用だけど馬鹿力とかもっと大柄で武骨な主人公で足首ふともも男の世界な方が好みなんだけどなあー(ここでもカーン病)それにとってつけたような年上幼馴染みっつーのもなんだかなぁ。まあでも躍動感みたいなのは伝わってくる。ヒル魔のキャラもいいしな。心配なのはとにかく地味な印象を受ける点。地味なのはとにかくジャンプでのサバイバルにおいて致命的な欠陥。あと、少年漫画ヤンキー悪役協会の皆様を酷使させないように。「わしら何度、主人公の能力を覚醒させる踏み台になればええんじゃ」

.プリティフェイス
全てのエピソードがお約束で展開されていて、ここまで来ると完遂して欲しくなって来る


・いちご
なんかもうお腹いっぱい。ラブコメどっちか切ってくんないかな。それにしても東城ってメガネかけてた頃の方が断然、(キャラとしての)性格よかったと思うんだが気のせいか?奥ゆかしくて才女というイメージを与えるにはメガネ姿はキャラ立ちとして格好の小道具の役割になっていたと思う。今ははっきり言ってただのお色気担当要員でしかない。っつーか眼に生命力が無いのが一貫した絵柄の欠陥な気がするっつーか全員、何考えてるかわからんのよ。

・ブリーチ
なんかまとめ入ってるのか?とにかくエネミーキャラが立たないのは一貫した欠点だと思うけど、メガネが出るまではそこそこだったがメガネから一気に崩壊した。主人公の言葉=作者そのままっちうのもなんだかなあ。「山ほどの人を守りてえんだ」って「うしおととら」みたいに「守りたい山ほどの人」に対する感動的な話が山ほどあれば響くけど、んなに山ほどあったか?読者が感情移入できるほどの生きたキャラが。なんつーかなにもかも世界がせまい。

・ピューと吹くジャガー
なんだか同人誌に対する痛烈な皮肉が込められているようで笑える。それと、もしかして休載の友、冨樫せんせーへのたむけか??それにしてもハマー作品は笑える

・遊戯王
ここまで主人格がないがしろにされる漫画も珍しいな。結局、海馬にとってのライバルも裏遊戯で、杏子が好きなのも裏遊戯で、みんなが(表遊戯でさえ)勝利を託しているのも裏遊戯。佐為ジャンクションを断腸の思いで切ったヒカ碁とは好対照になっているな。作者も裏遊戯の方が好きになってしまったのかな??

.ヒカ碁
門脇さんはカラーづいてるな。先週といい、初登場時といい。で、話の方だけど、結局、佐為に打ってもらった分は自分へのプレッシャーとなって帰って来てる。これがリスクってやつなんだろうな。初期の「打ってもらってるだけじゃん」というモヤモヤした納得のいかなさを摘み取って行ってるような。今さらだけどヒカ碁っていままで関東勢ばかりだったんだなー忘れてた。


・ジョジョ
……ブッチ神父とウェザーが兄弟だったころどんな会話をしていたのか気になりませんか。つーか濃い兄弟だな〜カビラ兄弟のようだ(少し違う)

総括: またひとつジャンプの打ち切り伝説が生まれた…キユ、やっぱ伝説の予感は当たっていたのだな。

 

■注釈

■ゴ(略)のトラウマ
心臓の悪い方はマジに読むのをお避けください

■マインドアサシン
昔、かずはじめ氏がジャンプで連載していた漫画で、主人公は人の記憶を消せる能力を持っていた。人生すべての記憶を消すことも、ピンポイントで特定の記憶だけ消すことも可能。悪人に対しては記憶のイニシャライズをよく行っていた

■ドイツウェブTV
N-TVやDWなど利用できる。お、そういえば今日、カーン様ほかドイツ選手が記者会見してるのを見ることが出来た!カーン様は元気そうだった!よかった!モミアゲがすっきりしてた!

■ちなみに
ここに書くけど新宿タワレコでカーンCDゲットした。ちゃんと店員手書きのポップと写真で目立つように並べてあった!店員さんエラい!

■熱帯のゆかいな生物
まあ楽しいっちゃ楽しいんだけどさ

■グリーンスネイク
ジャングルの蔦などにまぎれたらわかりにくい、小柄な緑の毒蛇。気性が荒く噛まれたら死の危険性も

■カブトガニ
日本の天然記念物も当地ではないがしろにされていました

■アリ
熱帯のアリは強すぎます。カップラーメンはマジで冷蔵庫入れておいた方がいい。もしくはアリメツなどで対策を。

■ヤモリ
はいるのがあたりまえなんで詳しくは書かないが、ただ、害虫を食べてくれるありがたい存在。しかし糞などは迷惑。早朝にけたたましい声で鳴く。

■コレラの予防接種
インドネシアに行く前に打ったが子供の身にも全然痛くない注射だった。ので実は熱帯に行く場合は予防接種をいろいろ受けておくと安心かも

■オヤジの痰吐き
あれはなんでなん?物凄いナゾなんだけど。

■痰吐き罰金
冗談ではなく本当にある法律。英語で「痰を吐く」はspitという。こんな英語をいちはやく覚えるはめになったいち日本人の気持ちをお察しください

■ウィリアムズ姉妹
シャドルー並の戦闘訓練…いやもとい特訓と天性の身体能力で他をよせつけない褐色のサイボーグいやもとい黒人女性プロテニスプレイヤー。何度となく決勝戦を姉妹で争っている

■時をかける男
ワールドカップ日本-ロシア戦の観戦の感想を試合日前にジャンプコメントに掲載。このええかげんな態度を熱狂的サポっぽい樋口せんせ〜が見たら小一時間(略)

■しかしそれにしても
キユの打ち切り伝説がまた更新されたのか。今回ばっかりはかわいそうだったな

■翔 の伝説
キャプ翼の作者がはりきって少年時代からプロになるまでやろうとしたテニス漫画だったが、主人公がろくに試合も進んでない少年時代のまま打ち切りに!しかもライバルともまだ戦っていなかった。ちなみに高橋先生はボクシンウマンガにもその後挑戦していましたがそちらも不発でした

■地味な絵柄
残念ながら、どんなに良作でも地味な絵でジャンプで生き残った例はほとんどなく…

 

2002/7/15

さて、ドイツ行き航空券の予約が取れた。キャンセル待ちだったのでよかった。
しかし欧州は行くのに金がかかるな〜それもこれもカーン様のおかげで貯金プランが滅茶苦茶だぜ。経済アドバイスしてほしーよ。(知らんがな)

さて、4年後のワールドカップの年、私はどこで何をしているだろうか。フランス大会の時は、シンガポールでやたら城萌えのイギリス紳士の実況を聞きながら「日韓開催の年にはぜーったい日本に帰ろう!」と思っていた。事実、その通りになった。意思とか言葉の力ってすげーなあと、日本で実際に見ながら思った。
 
 では、今から4年後は?その頃にはブロードバンド放送でロケーション気にせず好きな番組見れるようになってればええのお。ま、地上波のバカっぽい放送もある意味盛り上がって楽しかったけど。地上波でえっちらおっちらアジアワールドカップ予選の放映で止まってたのに日本中がワールドカップ一色報道。いやはや、変われば変わるもんだ。
 

ちなみに、いくつか2ちゃんねるで挙がっているワールドカップでのデンマ−ク代表とトマソン感動秘話を紹介。ワールドカップちょっといい話のスレッドで紹介されていたここの7/10の日記を参照。
…読みましたか?とにかく、泣けて泣けてしょうがない。トマソンーあんた立派だよぉぉぉ!!!とりあえず2ちゃんのスレッドがdat落ちする前にお友達や家族や同僚にいいふらしまくってこの泣ける話を広めましょう。(おい)

 あと、チラベルトが子供好きで自腹で慰問を継続的に行っていることとか、マジで眼からウロコです。
あと、この前、紹介したspeedcast multimedia で、ドイツのネットワーク放送局のチャンネル(DW)もあるんだが、そこのスポ−ツ番組でブンデスリーガでのカーン様が映っておった。試合前に入り口から出てくる姿(影で暗くなっている奥の方からフラッシュたかれて出てくるショット)がまさに戦に赴く武人そのもの!!!
 あと、バイヤンFCのウェブTVサービスでカーンの特集やってるが、そこで映ってた山ほど自分でボールを背負って練習場に向かうカーン様萌え。ああいう態度見せられたらどこまでもついてくだろうなあ、部下だったら。バラックがバイヤンFCに移籍したのもカーンに説き伏せられたからという噂だし。バラック羨ましいなぁ。あーもーなんであのお人はあんなにカッコエエんだよ(崩壊。)
 しかし、カーンは日本のイイトコロでもある「無邪気で女子供も平気で見にこれて戦争の雰囲気じゃないサッカー観戦態度」は多分嫌いなんだろうな。それはそれで…イイ!いや、別に乱暴なサポがいいわけじゃなくてカーンが好むのはサッカーのみに集中できて燃えられるスタジアムなんだろうなぁと。でもドイツ、バナナとかゴルフボールとかナイフとか投げるのマジでやめてくれよー確かにホームの意地のぶつかりあいで熱くなってるのはわかるが国を出れば世界の宝なんだよーどの選手だって。シュテルン誌のサイトを英訳翻訳にかけてカーンの特集記事を読んだが、ホントにカーンは投げられたバナナを投げ返したり食べたりしてたらしいな。ちょっと想像すると笑えるけど。
 マジで人死に出る欧州や南米のサカーはどうにか今回の日本の骨抜きミーハー態度を見習って変わって欲しかったりするのって余計なお世話だろーか。忘れもしないよ、イギリスのFAカップを中継で見てた時に、スタジアムが火事になってピッチにケガ人が並べられて地獄絵図になったの。(死者もかなり出て大惨事になった)トラウマになってるんだぞ。なんとかしといてくれよ。

さて、ここまで書いたところでニュースです。前に紹介したアメリカの裁判チャンネルwww.courttv.com/にて、
またしても凄いビデオが飛び込んで来ました。
http://www.courttv.com/video/

DANIELLE VAN DAM MURDER TRIAL(ダニエル・ヴァン・ダムちゃん殺人事件の裁判)
6/25/02
James Watkins, computer forensic expert, describes pornographic cartoons found on Westerfield's computer
(コンピュータ解析のエキスパート、ジェームズ・ワトキンス、容疑者ウェスタフィールドのパソコンからポルノアニメを発見したと発表)
をクリックせよ。幼児殺害、死体遺棄(おそらくペドフィリア)で逮捕された容疑者のパソコンから発見されたポルノ「アニメ」と画像が証拠物件の一つとして提出されています。「証拠物件」の内容は音声しか聞こえてきませんがおそらくビデオ内の会話で「アニメ」と明言されていることと、独特のカン高いあえぎ声から、おそらく日本製エロアニメであることは間違いなく…
 …うわ〜〜ん、せっかくワールドカップで日本っていい国じゃんとかほのぼのしていたのに殺伐とした雰囲気にさせやがって!!つうかまあここで問題になってるのは容疑者のヘンタイ性なので日本製がどうのとかは関係ないんだけど、なんかヤダなあ。しかしこの容疑者はバンから被害者のDNAが検出されたし有罪確定だろう。とにかくドコの国だろうが子供を殺す、しかも性目的で、は最悪の犯罪だ。日本もこれくらい堂々とさらしてくれないかなぁ。

 

■注釈

■前回までのあらすじ
管理人Mはカーンにはまったあまり、ネタ探しのため夏休みにミュンヘン行きを決行することにした

■予選のみ放映
いくら行けなかったからってアメリカ大会などの地上波での冷遇ぶりはいただけません。そういえば外人がキレてNHK受信料不払い運動起こしますって投書してたな、朝日新聞に。(当時BSでしか放映されなかった)

■FAチャンピオンズリーグ
イギリス、プレミアリーグのチャンピオンズリーグ。とにかくシャレにならんくらい盛り上がる。ちなみにシンガポールなどの旧イギリス植民地では生中継してくれる。。

■デンマーク代表
うわーん、なんでこんなにイイ奴らなんだ!やっぱ開催国やってよかったよ!いろんなイイ奴、熱い奴、おもろい奴に出会えて。

■Anime
英語などでは日本製アニメはanime,他の子供向けアニメはcartoonで区別されている。ちなみによくバンダイなどがアオリで使う「ジャパニメーション」は殆ど使われない気がする。ちなみにエロアニメはヘンタイアニメと俗に言われる。

2002/7/7 (深夜)

ワールドカップ決勝後、私の中で色々整理がつかないが書きたいことが山ほどあるという鬱屈した思いが山積していた。

そして今やっと言えるただひとつの事は、完全に心、いや魂を奪われたということ。オリバー・カーンという人間に。

前半の好セーブ連発から後半の靭帯断裂という重傷を抱えつつすぐに立ったその姿。試合後ゴールポストから動けず静かに崩れ落ちる姿。自分が賞賛されても「私の前で選手全員ががんばっていることを忘れてはいけません」と言っていた男が、敗戦の罪をケガのせいにもチームのせいにもせず「自分のミスだ」としか言わない姿。その姿は色々な人々に焼きついたことだろう。そして私もその一人だ。彼こそ求道者、彼こそキャプテン。しかしどんな賛辞を送っても彼は自分が納得しない限り決して甘えないのだろう。それを思うと見る側も心を引き裂かれるような痛みを感じる。どこかの記者が素晴らしいコラムを書いていた。「彼に感動を与えてくれてありがとうというのはたやすい。むしろ苦しみを与えてくれてありがとうと言いたい」とかそんなような言葉でくくっていたと思う。

自国(と韓国)が舞台となったワールドカップで、オリバー・カーンとドイツ代表という素晴らしい人々が、ブラジルが、アイルランドが、トルコが、全ての参加チームが素晴らしい感動(とお笑い)を与えてくれたことを誇りに思うと同時に、また次のワールドカップへ向けてドイツに最大の恩返しをしたい気持ちでいっぱいだ。

そんなわけで、今度の夏休み(自由選択なので8月初旬)はミュンヘン行きを決行する。とりあえず予約を申請した。どんなことをしてでも行くつもりだ。このさい黒い森だのロマンチック街道だのどうでもよかろうなのだ。カーンやバラックなど所属のバイヤンFCのホームスタジアムとして、また数々の名勝負の舞台として有名なオリンピックスタジアムやファンクラブハウス(みたいのなのがあるらしい)とかをひっそり巡ってBild誌(「走れぐず共」を輩出した雑誌)やその他ネタ探しに奔走するつもりだ。キャンプ地もあるようだが練習風景を追っかけるなど多分カーン様の迷惑になるのでやめておく。惜しむらくはブンデスリーガ開幕にはタイミングが合わないことだが…8月中旬あたりは航空券バカ高くなるので断念だ。今回は下見と割り切る。…しかし生カーン見たい。激しく見たい。できれば成田山のお守りでも渡したい。くそ、なんで私はドイツが宮崎でキャンプ張ってる時行かなかったのかと二時間強問い詰めたいところなのだが。結構、ノーガードだったみたいだし。まあ、悔いてもしょうがない。

私は激動のインドネシアを何度も単身出張して無事に帰って来た女だが、欧州にはちとなじみがない。経験としては幼児期に行ったヨーロッパ旅行で黒髪が珍しいとあらゆる人々からアタマをナデナデしてもらってレストランのおねーさんから山ほどオマケのキャンディーをもらった記憶しかない。あれから色々変わってるんだろうな。(つーかしょうもないことばかり覚えているな自分……)行動には十分警戒を怠らないつもりだが、どうかここを見てくださっている方々、何かあったらよろしく頼みます。(何をだ)

あと、バイヤンFCのメールフォームに英語だけどおおむね以下のような内容の長いメールを送った。
「担当者の皆様へ: こういったメールを送っていいのかどうか迷いましたが失礼します。しかしどうしてもバイヤンFC所属のオリバー・カーン氏の崇高なプレイと強靭な精神に、今回のワールドカップにおいて大変感動したことをお伝えしたいと思い、メールさせて頂きました。多くの日本人が決勝戦において、彼がケガの痛みに耐えて最後まで試合に出たこと、ケガを言い訳にしなかった姿勢に感動しています。彼の強い責任感とリーダーシップ、寡黙で真面目な姿勢は日本人が最近殆ど忘れてしまった「サムライの心」を彷彿とさせました。(ここ外人ウケねらいゴメン)また、共同開催国として、韓国戦で主に行われた誤審問題について、日本人はかなり憂鬱な気持ちになっていましたが(私達の目標としては参加国を最大に称えもてなしたいという所があったので)、彼の力強いインタビューと比較的公平なジャッジのもとで行われた華麗なドイツ代表の試合は多くの人々を魅了し、私達の鬱屈した気持ちを吹き飛ばしたことをお伝えします。(きっと韓国の人々もです)また、カーン氏に感動した人々によって、日本ではインターネットの巨大掲示板などで大変な盛り上がりを見せています。ここにいくつかそこの意見を紹介します。(略)私達は彼が完璧主義者でありきっとどんな賛辞を送っても彼の慰めにはならないと覚悟していますし、喧騒を嫌うことも知っています。でも私達はここ日本で、韓国で、彼の素晴らしいプレイを、精神を見たのです。その気持ちを何としてもお伝えしたかったのです。そして、彼には今はゆっくり休んでケガを治して欲しいということと、いつかまた日本に来てくれることを願っています。そしてもちろん、欧州選手権や、2006年のワールドカップ、そしてブンデスリーガでまた彼のスーパープレイを見ることも、心待ちにしています!日本では彼は性別、世代を超えて非常に愛されていることを、とにかくお伝えします。なぜなら彼はそのスーパーセーブだけでなく
”魂”で人々を魅了する力があるからです。開催国のひとつとして、日本から心より、感謝いたします。」

とりあえずそんなことを書いた。(かなりはしょってるけど)別に返事とかを期待してるわけじゃないし、とりあえず件名だけでも見てくれればいいや、と思って出した。で、数日後、バイヤンFCのHPに「ドイツだけでなく日本、アメリカ、台湾、ロシアなどから数百通のメールが寄せられた。その殆どが"誰もオリー(カーンの愛称)を責めたりしてない、顔を上げて、オリー!"というものだった。ダンケ!」という記事が載った。やっぱ世界中で同じこと思った人いたんだーと骨を拾われた気持ち。

…とにかくやっぱり2002年ワールドカップは我々にかけがえのないお笑いと感動を与えてくれたんだな…とただただ今は全ての参加国に感謝するばかりです。

以下、超個人的ワールドカップ感想。

■セネガル、スリ事件から衝撃の対フランス戦勝利、ふしぎな踊り、スウェーデン戦やトルコ戦の躍動感あふれる魅力的な試合、笑いと興奮をありがとう。メツ監督の必要以上に伊達男ぶりもおかしかった。

■フランス、怪我のジダンはとてもいたましく勝者であるということがいかに苦しいことか見せてくれてありがとう。0-0だったけど一人欠けても全力で戦っていたウルグアイ戦を忘れない。ニッシンの変なCMにつきあわせてしまってゴメンなさい…思えば日本のCMに出演すると悪い運がつくかもしれないので断った方がいいかもしれません

■トルコ、あっぱれとしか言いようがないくらい素敵な試合と言葉をありがとう。サポーターの「日本大好き」、とっても嬉しかった。私達もトルコ大好きになりました。日本が負けた相手だけど、心もプレイも完敗であるとともに清清しい気持ちにさせてくれてありがとう。イルハンという新星誕生とリュシュトゥの不屈のスーパーセーブを忘れない。ハカンシュクルの10秒ゴールを忘れない。華麗なプレイの連続技はまざに舞踏会でした。

■パラグアイ、チラ兄貴、影で色々と地域の慰問をやってくれてありがとう。奇跡の一次リーグ突破にチラ兄貴はやっぱりすげえリーダーだと思った。大統領いけるかも??

■カメルーン、エムボマ、うどんを愛してくれてありがとう。中津江村ネタを提供してくれてありがとう。とにかくネタをありがとう。でも遅刻はダメだよ。すっげえ強いチームの一つなことは忘れてないよ。これからもアフリカの希望の星として輝き続けることをお祈りしています。そういえばあのおまじない何?エムボマ、今度香川で心おきなくうどんを召し上がってくれたらいいな

■ナイジェリア、私としてはフランス大会であのラウルの華麗なゴールを見ても走ることをやめず大逆転勝利した試合が忘れられないので、いっつも応援しています。ウェスト、おもろい髪型ありがとう。バク転パフォーマンスしてくれた人ありがとう。対アルゼンチン戦の興奮をありがとう。

■スペイン、いつも華麗なプレーをありがとう。韓国戦、本当に私達も悔しい、悔しすぎる。くだらねー誤審ゆるせん。そしてそんな中でもカマーチョ監督の脇汗で笑いを提供してくれてありがとう。あの惨劇が起こるまでは遂に無敵艦隊が進軍する瞬間を目撃している!!ぐらいに思っていたのにこの仕打ち。うう。でもスペインだって情熱の赤。きっとまた燃えあがる様を見られると信じています。

■イタリア、番記者さんの手記のページであなた達が日本代表をすごく応援してくれていたことを知って感動しました。あなた達は正真正銘イイ男達です。ビエリの重戦車攻撃、忘れない。仙台ヨドバシでポイントためてたそうでお笑い提供もありがとう。韓国の悪夢、マインドアサシンを派遣したいくらい本当に気の毒でした…ケガをされた方々、お大事に…もうPKで泣くアズーリは見たくないと思っていたのにこんな結果になってしまって、私も残念だった。でも私達はイタリアは屈しないと信じています。

■イングランド、ケガが心配されたにもかかわらず雪辱を晴らしたベッカムの男気はまさしく本物。サッカーの母国ここにあり。ベッカムフィーバーには多少呆れたかもしれないけど、日本人の不器用さだとでもブリテン人のいつもの調子で鼻で笑っておいてください。ただ、後半は露骨で陰険なパスまわしで母国のマスコミにも叩かれてたな…まあそうなんだけどプレミアリーグでも。ロベカルの「ベッカムのユニはいいにおい」にも笑いました。ところでオーウェン、キャンベル、シーマンなどイギリスチーム全体のことだってちゃんと見てますってば!ところで私はキャンベルとシーマンが好きだ。イングランドサポーターの「ありがとう日本 パーフェクトホスト」の横断幕、忘れない。こちらこそ本当にありがとう。「イングランドのサポーターはちょぅ やさしい フーリガソ じゃない(ドラえもんつき)」の横断幕にも爆笑しました。やっぱり面白いねイギリス人。

■ポーランド、どうせ韓国は謝らないだろうから共催国として、韓国戦時の国歌ブーイングに謝りたい。歴史を考えればどんなに屈辱だったことか。リーグ敗退が決まってもしっかりアメリカに大勝しておみやげを持って帰った不屈の精神に最大の敬意を表したい。

■アルゼンチン、フランス大会では日本代表に胸を貸してくれてありがとう。あと、ちょっとはずれるけどあなたの国のモネールは日本でものすごくお笑いを提供してくれました、ありがとう。バティの泣く姿なんて見るとは思ってもいなかった…アルナイ戦見た限りでは優勝はアルゼンチンだと確信していたんですけど…ワールドカップの厳しさを教えてくれてありがとう。そしてバティ、引退してしまうそうですが、華麗なプレイを本当に本当にありがとう。

■ウルグアイ、レコバのファンタスティックプレイをありがとう。ちょっとガチャピンを思い出してなごんでいたのは日本人だけの秘密だ。

■スウェーデン、死のF組から這い上がった姿、忘れない。ゴールデンゴールを決められて流した涙、忘れない。キャンプ地での評判が凄くよかったそうで、本当にありがとう。

■中国、きっと強くなって来ると思う。「さんまの天国と地獄」で中国のバスの運ちゃんが「応援してるんだから一点くらい決めてくれ」とほのぼの言っていたのが印象的。きっと少林サカーは近いうちに現実になるよ!こんなにほのぼのしたサポーターがついてるんだからさ。

■アメリカ、母国で地味な扱い受けようともサッカー純粋に好きそうなプレイに好感が持てる。アメリカ大会でも頑張ってた。オリンピックでは日本は屈辱を味わった。対ドイツでの手に汗握る攻防戦、ありがとう。あのカーンもベストマッチだと言っていたよ。きっとアメリカから大応援団が駆けつける日はすぐそこだよ。競技人口は多いし人種のるつぼだし実力はあるし注目です。そういえばアメリカ自慢の女子サカーも盛り上がるといいな。そういえばユニ交換ってどうすんだろとか考えてはいけませんね…

■デンマーク、キャンプ地での印象が凄くよかったそうなのに完全アウェイ状態の対イングランド戦、ごめんなさい。思えばウルグアイ、フランスを差し押さえて上って来たかと思うと精神の強さに敬服します。

■ブラジル、もう笑うしかない華麗な強さをありがとう。埼玉県の公共ホテルで「レンタル100」の水泳帽をかぶっておばちゃん達にとけこんで温水プールで泳ぐ姿は爆笑王の名も欲しいままにしました。そして、ケガからの大復活秘話の感動もありがとう。とことん明るい凱旋でこれまたお笑いを提供してくれてありがとう。そして優勝、おめでとう。あなたの国のジーコが日本の監督になりました。ずっとずっと日本サッカーに協力してくれてありがとう。86年メキシコ大会でのうねるようなカナリアサポーターの「ジーコ」大合唱と彼の華麗なプレイは子供心に強烈に印象に残っています。それが数年後、日本で「カンペキダ」とレイクエンジェルとキメるようになるとは夢にも思いませんでしたが…

■アイルランド、あなた達とサポーターの一丸となった熱く不屈の魂を忘れない。誇り高きアイリッシュ魂を我々は確かに目撃した。ロビー・キーン、カッコ悪いけど熱いパフォーマンスをありがとう。小児病院を慰問してくれていたこと、ありがとう。本当に、色々なことを教えてもらいました。

■ベルギー、熱い試合をありがとう。ウィルモッツのおっさん、熱いプレイをありがとう。
日本と同じリーグなのにどこ行っても優しくしてくれるって褒めてくれてありがとう。それと母国に帰ったらあのベルギーテレビ局の誤解しまくりな日本風スタジオにちょっと一言行っておいてくださいよ!

■ロシア。日本と熱い試合をありがとう。でも母国に帰ったら暴力的なフーリガンをなんとかしてくださいよ!

■チュニジア、どアウェイ状態にしてごめん。でも日本と戦ってくれてありがとう。チュニジアパイが町の普通のパン屋さんでも並ぶようになったり、おいしい文化を知るきっかけ作ってくれてありがとう。

■日本、ドーハで泣きながらMVPをもらっていた柱谷の姿、オフト監督に一人一人抱き起こされる姿、「フランスへ行こう」と必死の叫びが届いたゴールデンゴールでの予選突破、初出場フランス大会の屈辱。「守るだけで点が取れるかゴラァ」と母国からの大批判。中田のイタリア遠征をはじめとして次々と旅立った日本人。トルシエとダバディ。本当に色々あった。そしてフタを開けてみれば快勝痛快試合の連続のグループリーグ突破。そして、いい意味でも悪い意味でも「青さ」が如実に現れた決勝トーナメント初戦敗退、トルシエの涙。そしてジーコへ。本当にこれからもずっと色々あって、そして世界が驚く急成長こそ日本の真骨頂だと誇りに思おう。色々な喧騒にもめげず、日本中を興奮させてくれてありがとう。そして、サポーターもまだまだ青いことを痛感させてしまった。課題は山積みだけど、それを真面目に捉えて解決していくのもまた、日本人のいいところだって誇りに思おう。

■ポルトガル、あなた達の華麗なサッカーもっともっと見ていたかった。どうしてこんなことに…フィーゴの涙を忘れない。でもきっとまた華麗に復活できるって信じています。日本に来てほしかった。

■韓国、今回は特にネタを提供してくれてありがとう。日本では自国マスコミへの不信が爆発するキッカケになったよ。きっと韓国だって誤審やら汚職疑惑で愛する自国チームの勝利に土がついたこと、自分達自身で冷静に糾弾できる日が来るよ、難しいことだけど。終わってみればあなた達のいろんな行動のおかげで飽きさせなかった。ありがとう。今度はもっと冷静になれるといいね。あ、そしたらつまんないかな。ただ、あの勝利への執念は本物だ。日本には足りないものだったかとも思った。

■ドイツ、あなた達と偉大なキャプテン、オリバー・カーンを絶対に忘れない。思えば自国でもとんでもないプレッシャーと屈辱の中、ずっと耐えて黙々と練習して来たあなた達にとっては、韓国も日本も果てしなく子供のように見えていたでしょうね。恥ずかしいです。バナナを投げつけられ、ゴルフボールを投げられて流血したこともあるカーンにとっては児戯も同然だったことでしょう。カーンを中心にまとまった鉄壁かつチャンスは絶対逃さない真面目サッカーの真骨頂を魅せてくれてありがとう。そして何より、不屈の心を見せてくれてありがとう。カーンのどこまでも真面目で責任感のある姿は「真面目にやってたって、いいことない…」なんて腐っていた心を叱り飛ばしてくれたように思います。まさに「走れぐず共」です。次の開催国として最大の祝福が訪れることを、開催国のひとつとして心から願っています。何かにくじけそうになった時、我々はそっと口ずさむでしょう。「くじけない 奴は 泥まみれのキャプテン」と。笑えることがあった時、そっと思い出すでしょう。「あしくび ふともも おとこのせかい」 と。

■ここに書ききれなかったけど全ての参加した国とサポーターに心からありがとう。この思い出を、この次もその次のワールドカップもずっとずっと語りついでいくためにこの文章をここに掲げます。 2002年7月7日

■注釈

■ワールドカップ
って何かのノリに似ていると思ったら天下一武道会やガンダムファイトに似ているな

■ところで
私は監督に渋い人がいないか毎回、注目してしまう。パリっとしたスーツが萌え。ところでドイツはフェラー監督もイカス。も、言うことなしダス。

■しかし
なんか最近、カーンのおかげでもっと真面目かつ大胆に生きようと思うようになったよ…吼えたりはしないが

■監督といえば
南アフリカの監督の勝ちポーズは神の領域的にコミカルである

■カーン応援歌
ドイツのバンドが出したが、日本語バージョンは面白すぎな上に感動的。歌詞を掲載します。

1番
サッカーコートにみなぎる
熱いライフスタイルと
ヘアスタイル
優勝カップで飲み干す
汗の雫サニーシャンパン
足首ふともも
男の世界
人をよせつけないその名は
オリー・カーン


とまらない奴は
くじけない奴は
泥まみれのキャプテン
緑の海で
飛べるのさ奴は
輝けよ奴は

それでもたまには
赤いカードで
ご退場!

2番
女も酒も麻薬も賭けも
他人の事
おなかはぺっちゃんこ
ボールは丸い
芝生が冷たいと
機嫌が悪い
高級車で飛ばす
その名は
オリー・カーン

※くりかえし

それでもたまには
うっかりやられる得点

※くりかえし
忘れられない
その名はオリー・カーン

※くりかえし
忘れられない
その名はオリー・カーン

…走れぐず共といい、ドイツ人のセンスは天才的だ!!