ABOUT OLIVER KAHN〜寡黙な求道者〜

オリー・カーンってどんな人?

実際見た感想:

集中力が人並みはずれている。ただそれ故、他のことに目が入らなくなり、それが大ボケをかましたり誤解を与えてしまうようなこともあるように見受けられる。他の選手みたいに声援にニコォっと手馴れた感じで応えたりできなくて、ムッスーとしている印象を受けるが、それは彼が不器用で内気な面を持ち合わせているからだと思う。でもそのかわり、彼の黙っていても醸し出す情の厚さはそこかしこで見受けられることができるだろう。
レポートで書いた通り、ファンが写真を撮り終えるまでおとなしく待っていてくれたり、ボールをファンの至近距離まで拾いに来たり、ちびっこの傍若無人ぶりを黙って受け入れたり、そして日本でも、決勝に向けて羽田に降り立った時、ファンが投げたボールをリフティングして蹴り返した後、ボールが持ち主のところに帰ったかどうか、手を差し伸べるようにして気にしていたこと、決勝前にワールドカップのトロフィーの前を通り過ぎた時の何ともいえない表情、そして2000-2001のUEFA優勝時の、PKで敗れた相手GKのカニサレスをそっとかがんで慰める時の表情、優勝カップを持たされた時の少し困ったような表情、そんな色々な行動の端々に合点が行く。
スポーツ選手もマスメディアの何十枚ものフィルターがかかっているが、彼等のプレーは真実だ。その真実はそんなフィルターを突き破ってその魅力を世界に届ける。だからファンになる。そして生で会った時、そのフィルターは全て取り除かれ、その影響力は…無限大だ。だから信じよう、どんな雑音が入って来ても真実を見抜く力を育てよう。きっとそれも、サポーターの義務で、それはどんなことにも言えることだ。

そして、バイエルン公式HPに載っているカーンのプロフィールを
和訳してみた。
かなり意訳も入っていますが、きっと皆さんが自分で考えて見抜ける力を持っていて、そして少しでもカーンの人となりを知る手助けができますように。他のバイエルンミュンヘンの選手に関してもこういった和訳ができればいいなと計画中です。


バイエルンミュンヘン公式HP カーンのプロフィール全訳

オリバー・カーン

ポジション:ゴールキーパー

誕生日:1969年6月15日

契約日:1994年7月1日

背番号:1

契約有効期間:2006年6月30日まで

家族構成:既婚

ニックネーム "Paul" 、*オリー(*管理人補足)

前所属チーム: カールスルーエFC 1975-1994

 

カーンについて何か語り残していることってあるだろうか。
バイヤンのキーパーは2002年日韓ワールドカップで世界中にその名を轟かせ、最優秀選手に選ばれた史上初のGKであることは、すでに周知の事実。
 これをはじめとして、2002年W杯ではヤシン賞(最高GK賞)も受賞している。彼の出現はドイツの評価を予想外に上げ、ドイツは準優勝という期待以上の成果をあげた。

ドイツサッカー協会会長、Mayer-Vorfelder は、「彼は世界最高クラスと太鼓判を押せる唯一のドイツサッカー選手だ」と近しい関係者に語ったという。
 そしでドイツ代表監督、ルーディー・フェラー氏はこう彼を評した。
「現状で、彼を超えるゴールキーパーは世界のどこを探したっていないよ」

彼の類まれなるリーダーシップは、ドイツ代表だけでなく、彼の所属チームバイエルン・ミュンヘンでも存分に発揮されている。

カーンは6歳の時にカールスルーエのFジュニアサッカーチームでサッカーを始めた。優れた才能とたゆまぬ努力と精神力の強さ(自分を信じるゆるぎない強さ)の絶妙なコンビネーションは、1987年のプロデビューに結びついた。バイエルンミュンヘンは、すぐに彼の実力と潜在能力に惚れこみ、彼を1994年にバイエルンミュンヘンへ移籍させた。

ミュンヘンでは、名コーチ・ゼップ=マイヤーの行き届いた指導のもと、カーンはクラブを引っ張っていく力をめきめきとつけていった。それはただ単に点を防ぎチームを勝利に導くだけではなかった。
バイエルンミュンヘンのチェアマン、 Karl-Heinz Rummeniggeが述べた言葉は有名だ。
「彼が与えた多大な影響力と名誉は、枚挙に暇がない。4つのドイツリーグタイトルを獲得し、UEFA(欧州チャンピオンズリーグ)の優勝へと導き、ワールドカップでの数々の勝利へと引っ張って行く力となった。そして彼は、年間最高GK賞1999-2001にその名を刻むことになった。」

過去に、カーンは意気込みが高すぎて、それ故に荒々しくなること*が批判されたことがあるが、そんな中、彼は存分に学び、成長できることを証明してみせた。だからこそ、彼の意欲の高さと熱心さは、今なお彼の信じられないほどの精神力の強さと無敵さと、多くの尊敬の念を集める試金石となっているのだろう。そしてこれは、サッカー選手としての疑いようのない能力で、そして我々はゴールキーパーとして最高傑作の巨人を今日も目のあたりにすることができるのである。

カーンは、家庭とのバランスを保つことも達成している。
「私にとって家族はとてつもなく大切なものだ。家族が後ろで私を支えていれくれなかったら、私は何をするのも不可能だったろう。家庭は私に安らぎと落ち着いて話せる場を与えてくれる大切なオアシスだ」と彼は語る。
彼の妻シモーネと、幼い娘カタリーナは、我々の知らない、家族の一員としてのカーンの話を、山ほど知っているのに違いない。


*意訳。英語ではtoo highly motivated だが、恐らく勝利への執念が高すぎてカッカしてあまつさえパンチでゴールしちゃうような事を指しているのだろう

原文:http://www.fcbayern.t-online.de/en/team/players/02728.php

訳者注:(当サイト管理人まきも)
かなりの意訳を入れました。でも、多分自動翻訳の電波文よりはお役に立てるかもしれません。


ぐずDRIVEへ戻る